「実は、人間は体力が上がるとM化して、体に悪い陰のものを好むように進化しています。」

「なるほど。それで体力がある人は早死にすることが多いのですね。」

「おっしゃる通りです。相撲取りがその典型です。M化すると、先ほど話した腎の治療で体力が上がった猫の長老のように好戦的になるので、大怪我をしたり、時には命を落とすことにもなりかねません。」

「哺乳類は、体力があっても長生きできないように進化しているということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。人間以外で腎の治療によりM化を確認したのは長老だけなので、他の哺乳類についてはデーターがありませんが、その可能性が高いと思っています。ピラミッドを購入した患者で陰のものを徹底的に排除した方がいましたが、その方は『最近、切腹することを考えちゃうんです』と言ったのが最後で、その後の連絡はありませんでした。」

「ところで、スーパーやアマゾンで売っているものを見ると、陽のものがなくなり、陰の物ばかりになっていますが、日本人は体力が上がってM化しているということなのですか」と町会長。

「僕は2歳の時に肺炎で死にかけていますが、そういう子供が少なくなったのが原因だと思います。もう一つの原因は、アマゾンのようなウェブショップが現れ、そこで激しい販売競争が行われた結果、陰のものの方が売れるということを販売者が気がつくようになったことです。」

「幼児期に肺炎などで高熱を出すと体力が低下して、陽のものが好きになるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。生産技術が遅れている中国製の製品は、陽の物が多いです。陰の製品も何年かすると陽になっています。中国製で陰のものは、生産技術が未熟なために陰になってしまっているものが多いということです。生産者もそのことが分かっているので、陽のものを作って技術力が高いことを示そうとします。日本の会社は、陽のものを作るのは簡単なので、陽のものを作ろうという努力はしません。売れるものを作ります。」

「なるほど。それで、アマゾンや楽天などの売り上げが伸びるにしたがって、陰のものばかりになってしまったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「しかし、大病を患う子供はいなくなったかもしれませんが、子供の体力の低下が社会的な問題となっていると思いますが」と町会長。

「確かに、体育の時間にうさぎ跳びが禁止されたというような話は聞いたことがあります。実は、文部科学省が40年以上にわたって体力・運動能力の調査をしていますが、それによると極端に低下しているのは運動能力で、体力の低下はわずかです。」

「子供は体力が落ちているのではなく、運動能力が落ちているのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。原因は都市化が進み、子供の生活に運動が必要なくなってきたためです。昔は、学校が終われば、友達と走り回って遊んだものですが、今は学校が終われば塾に行く時代です。日常の生活に運動する要素がないので、子供の体力や運動能力は定期的に運動をしている子供としていない子供の間で2極化しています。」

「定期的に運動すれば、子供の体力や運動能力は昔より上がるのでしょうが、子供の運動能力が低下しているのは事実なのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。陽のものを好む人には、2つのタイプがあります。1つは、美誠ちゃんのような天才タイプで、もう一つは、体が極端に弱いタイプです。前者は知力で陰陽を判断しますが、後者は陰のものを見たり、食べたり、身に着けたりすると体に不快感を感じ、陽の物を見たり、食べたり、身に着けたりすると体が楽になることから、陰陽を判断します。昔は後者のタイプが多かったのですが、今は極端に少なくなっているため陽の物を好む人の数が少なくなったと推定しています。」

「なるほど。極端に体力が低下している子供がいなくなったのが、陽好きの人の数が減った原因ということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。話が脱線してしまいましたが、張本君が陰のドリンクを飲むのはもう一つの理由があります。」

「体力があるという理由だけではないのですか」と町会長。

2019/11/23